「FX」自動売買のツールとは。何を選ぶべきか?
FXの自動売買を行う上で、どの自動売買ツールを選べばいいかというのは難しいところですよね。
そもそも、自動売買のストラテジー(ルール、戦略)とツール(プラットフォーム)とが混同されて使われることもしばしばあります。
ストラテジーとはFXのある特定の自動売買のルールのことを指し、またツール(プラットフォーム)とはそれを使うためのアプリケーションやインターフェースを指します。
自動売買のルールであるストラテジーを選ぶよりも、まずはツールを選ぶ必要がありますね。
ここではそのFXの自動売買を使えるツールを紹介、説明していきます。
FX自動売買ツール(プラットフォーム)の種類とは
FXの自動売買のルールはとても多くあります。
例えば国内FX業者の提供している自動売買サービスでいえばざっと・・・
こんな具合です。多すぎて何が何やらよくわかりませんね。これらは、そもそもツールが違ったり、またツールによってそれぞれ使えるストラテジーの種類やスペックなどが大きく異なります。
まずは自動売買を行う上で、なんのツール(プラットフォーム)を使えばいいのかを考えましょう。すると、自動売買を始めるうえで選択肢がとてもすっきりと整理されます。
そこで、FXの自動売買ツールを大まかに3つのプラットフォームに分けます。
- ミラートレーダー
- FX業者オリジナルの自動売買ツール
- MT4
この3つを理解できればFXの自動売買ツールについてはあらかた理解できます。
早速順番に説明していきます。
ストラテジーを自由に組み換える。ミラートレーダー
まずは初心者にぴったりのFX自動売買ツール、ミラートレーダーの紹介です。
ミラートレーダーは、ITの急成長国イスラエルのTradency社で開発されたFXの自動売買ツール(プラットフォーム)。ミラートレーダーが優れているところは、さまざまなFXトレーダーよりさまざまなストラテジー(戦略)の自動売買ルールを募り、それを世界中のトレーダーが使えるようにした点です。
つまりミラートレーダーを利用するあらゆるFXトレーダーが、優れたFXの自動売買ルールを同時にみなで使えるようになったということ。
ミラートレーダーに登録されているストラテジー(戦略)は、300を超えますが、そのすべてがTradency社の厳しい審査を通過しこのプラットフォームに搭載されることが許されています。
FX初心者にとってのミラートレーダー
ミラートレーダーが最も役に立つ場面は、FXの取引ルールを組むことすらできない初心者が、熟練のFXトレーダーと全く同じ内容のトレードをできるという点。
ここから、国内の多くのFX業者も自社用にこのミラートレーダーのツールをTradency社に開発してもらい、FXトレーダーへサービスを提供しています。
自由にストラテジーを組み替えられる
ミラートレーダーの最大の利点は、300超にも及ぶあらゆるストラテジー(戦略)を自由に組み替えられるところです。
倍々戦略は相場に応じて変わるもの。したがって、相場にあったストラテジー(戦略)を選びながらミラートレードを行えば、常に利益効率のいい自動売買を行うことができます。
このミラートレードに欠点はないのでしょうか。
弱点はスプレッドの広さ?
この弱点は、スプレッドの広さだと言われています。
ミラートレードを行うツールを使うことに直接支払う手数料は発生しませんが、FXでミラートレードを使ってポジションを売り買いするときに、この自動売買ルールを作った開発者にスプレッドとして間接的に取引手数料を支払う仕組みになっています。
それでは、スプレッドの狭いFXの自動売買ツールはないのでしょうか。
国内業者オリジナルのシステム
ミラートレードはとあるFXトレーダーのストラテジー(戦略)を使うため、使用料が発生します。そこで、国内のFX業者が独自に開発した自動売買ルールで取引できるツールシステムが最近出てきました。
それが外為オンラインのiサイクルというシステムトレードに代表される、独自のFX自動売買ツールの提供サービスです。今回は外為オンラインのiサイクルのみを紹介。
国内FX業者独自の自動売買ツールならスプレッド変動なし
さて、このiサイクルなどの自動売買は国内のFX業者が独自に開発しているため、ミラートレードのように取引ごとにスプレッドが変動し取引枚数に応じての(事実上の)手数料というのは存在しません。
通常のFX口座での取引と同様、原則はスプレッド変動なし。
ただし・・・
取引枚数と無関係の手数料があり
さすがにこの自動売買ツールの開発やサービスの提供も無料というわけにはいかないようで、片道20円の取引手数料がかかってしまいます。
とはいえ、大きな枚数での取引となればミラートレードのスプレッドに比べるととても安くてお得な金額。国内FX業者の自動売買ツールの一種類を使いたいという人はこちらが良いでしょう。
問題は一種類のストラテジーしかないこと
ミラートレードはじめ自動売買ツールの利点は他のFXトレーダーが作ったトレードルールをミラーリングできるところですが、どのストラテジーも相場に合わなければ損失が出る可能性があります。
そこで、色んなストラテジーを組み合わせたり併用したり、組み換えたりしながら自動売買ツールを活用するFXトレーダーが多いですが、いくら安いとは言えさすがに国内FX業者のひとつのストラテジーがあらゆる相場で利益を出し続けるのは難しいといえます。
利益率のいい相場のみこの自動売買ツールを使うというのが効率的かもしれませんね。
さて、最後にMT4の紹介です。
MT4は最強のプラットフォーム
最後に最強の自動売買ツールと言われるMT4について説明します。
MT4は自動売買を行わないFXトレーダーにとっても、テクニカル分析指標であるインジケーターやオシレーターがとても多いことで知られているツールですね。
MT4の最大の利点は自分で自動売買のルールを作れることです。
MT4なら自分だけの最高のルールをカスタマイズ可能
FXにおいてFXトレーダーと売買ルールの相性というのはとても大事なもの。最も効率のいいルールがあれば、それだけをFXトレーダー全員で使いまわせばいいはずですが、そういう都合のいいものはやはり存在しません。
自分の利益は自分のトレードルールでこそ最大化することができるというものなのでしょう。
このMT4を使えば自分の資金の大きさや志向に合った自動売買ルールを作成することが可能です。ローリスクローリターンのストラテジーからハイリスクハイリターンのストラテジーまで、自分の狙い通りに動いてくれるものがやはり良いですね。
欠点は初心者が自分でルールを作るのは難しいという点
FX初心者が自分でストラテジーを組むのは少し難しいです。テクニカル分析指標であるインジケーターなどの見方も知る必要がありますし、プログラミングも必要になってきます。
自由度が高い分この辺のハードルはやはり高め。少しずつ自分のルールを組んでいくのが良いでしょう。
既存のストラテジーももちろん利用可能
ミラートレーダーの真骨頂である他のFXトレーダーのストラテジーを使えるという点においてはMT4も一緒です。
公開、販売されているストラテジーであれば、MT4でもほかのFXトレーダーの自動売買ルールでトレードすることが可能です。
まとめ「どれが一番?」
さて、今まで3つの視点から自動売買のツールに関して説明してきました。
結局どのツールが一番おすすめなのか、というのは気になるところですね。
やはりMT4の支持が一番厚いか
「最強のFX取引ツールで名高いMT4」がやはり人気のツールということになってしまいます。裁量トレードだろうが自動売買だろうが、自由度や快適性はピカイチのツールです。
MT4でトレードをしたら他のツールではできないと評されることもあるほど。
FXの自動売買という観点から言えば、初心者のトレーダーは既存のストラテジーを活用しながら、ぜひ自分だけの自動売買ルールの作成に挑戦すると良いでしょう。